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打ち上げ花火や仕掛け花火は 派手で大勢の人の注目を浴びる ちょっと前までは 私もみんなの注目を浴びたいと思っていた でもそれじゃ駄目だって気付いたの だってみんな遠巻きに見ているだけだから それよりも線香花火の方がいい しっかりと握ってもらって 花火を揺らさないように注意して 風が来たら掌で風から守ってくれる 花火が終わるまでよそ見をしない 私の恋もそんな恋でありたい 私のそばにいて 私だけを注目して 私だけを守る 優しくしないと終わってしまうから 常に優しくしてくれる 地味だけど 短い命だけど 一生守ってもらえたという充実感は 何よりも大きい 一人の男性に常に愛され 大事に優しくされた人生は たとえ短くても悔いは残らず 素晴らしいものに感じるはずだから ☆ ☆ ☆ 僕が最後に見舞いに行った時渡された 彼女の日記帳の最終ページ 震える手で一生懸命書いた詩に 僕は涙が止まらなかった 僕は線香花火の玉を落としてしまったのだ もう僕には輝いてくれない 苦しかったろう 哀しかったろう 寂しがったろう それでも前向きに生きた彼女 彼女とは結婚出来なかったけれども 心は一つになれたんだね レースのカーテンが風に揺れて 彼女が手を振っているように見えた |
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